発表会は。

発表会に出演すると決めてから、生徒さんはいろんな思いを心に抱く事になりますね。
いつも弾いている曲よりも難しい曲に挑戦する事になります。
私としては生徒さんにとって、簡単な曲でも、どんな曲でも人前で弾くというのは大変な事、だから出来れば余裕のある曲を素敵に表現して欲しいなって思うけど、自分が弾きたいって思える事を選ぶって事が大切。
生徒さんは本当にたくさんの事を教えてくれますね。
私のような立場と生徒さんの立場は全然違う。
私はもちろん自分のレベルに合った曲を感情を込めて弾けたら素晴らしい体験だな。と思うけど、生徒さんにとっては自分の弾きたい曲をどんな形でも弾けるって事が嬉しい。
私も子供の頃はそうだったんだけど、教える立場になるとちょっと違ってしまう。
でも子供の気持ちは尊重したいよね。
難しい箇所を弾けるようになって『弾けた〜』って笑顔を見るとこれで良いのだな。と思ってしまいます。
大人になると子供の気持ちは忘れてしまう。
大人は大人で経験から感じたことや得たことはもちろん大切だと思うけど、無垢な子供の笑顔こそ本質を表しているものはないのかなとも思います。
大人が思う正しさとかそんな事はどうでも良くって、その瞬間に何を感じるのか?が大切なんだね。
子供は今にしか生きてない。大人は未来を見て計算してしまう。
計算のない生き方。子供から沢山学ばせてもらっています。
子供はみんな素晴らしい。
リスペクトを日々感じています。